別 名 |
スイフヨウ(水芙蓉) ハチス トバス |
No 0106 ハ ス 科 ハ ス 属 熱帯~温帯アジア原産 |
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・多年性水生植物。
古名「はちす」は、花托の形状を蜂の巣に見立てたとするのを通説とする。「はす」はその転訛。
水芙蓉(すいふよう、みずふよう)、もしくは単に芙蓉(ふよう)、
不語仙(ふごせん)、池見草(いけみぐさ)、水の花などの異称をもつ。
ハスの花を指して「蓮華」(れんげ)といい、仏教とともに伝来し古くから使われた名である。
また地下茎は「蓮根」(れんこん、はすね)といい、野菜名として通用する。 ・原産地はインド亜大陸とその周辺。地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す。草高は約1m、茎に通気のための穴が通っている。 水面よりも高く出る葉もある(スイレンにはない)。葉は円形で葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができる(ロータス効果)。 花期は7~8月で白またはピンク色の花を咲かせる。 早朝に咲き昼には閉じる。 ・園芸品種も、小型のチャワンバス(茶碗で育てられるほど小型の意味)のほか、花色の異なるものなど多数ある。 なお、果実の皮はとても厚く、土の中で発芽能力を長い間保持することができる。 ・1951年(昭和26年)3月、千葉市にある東京大学検見川厚生農場の落合遺跡で発掘され、 理学博士の大賀一郎が発芽させることに成功したハスの実は、 放射性炭素年代測定により今から2000年前の弥生時代後期のものであると推定された(大賀ハス)。 ・その他にも中尊寺の金色堂須弥壇から発見され、 800年ぶりに発芽に成功した例(中尊寺ハス)や埼玉県行田市のゴミ焼却場建設予定地から、 およそ1400年から3000年前のものが発芽した例(行田蓮)もある。 |