2011年01月21日  No 573

ニュージーランドの旅 22. 雑感(1)


長年の念願がかない、初の南半球、そして憧れのニュージーランドを旅する事が出来て、思い出に残る貴重な見聞を広げる事が出来、また肝心の写真は実に4,293枚撮影する有意義な旅行であった。

この旅にちなんで調べたこと、現地で見聞きしたことなどをきちんと記憶しておきたいが、老化現象激しい脳への記録は不可能なので、ここに記録しておくものである。

1. 国について

人口:430万人、面積:27万平方km、公用語:英語、マオリ語、時差:3時間(夏は4時間)、温帯気候(北島の一部は亜熱帯)、イギリス連邦の一員。

人口密度が非常に低く、わが国の6%程しかならないので、手つかずの自然が多く残され、家の敷地が広く、家庭も街も緑が非常に多いのが大きい印象として残った。下の写真は首都オークランドの住宅街であるが、緑が多くゆったりとした区画になっている。

2. 人について

このせいか否か、ここの人達は、ゆったりとして、花を愛し、自然を楽しんでいる人が多いのではないか、争い事など無いように見えるほど、温暖な性格の人が多いのではと感じさせるものがあった。それは、見知らぬ人同志が出合った時の挨拶にも現れて、心のこもった表情をする人が目についた。多民族国家の良い点だろうか?。

3. 気温について

月の平均気温は暑い夏の2月が15〜20℃、寒い冬で3〜10℃であって、とても四季があるとは言えない状態ながら、一日の中に四季があると言われるように、昼と夜の温度差が激しいことを実感した。

我々は、初夏に当たる時期(12月)に来たのであるが、長袖シャツを着る5月頃の服装に、ベストと薄手のセーター、薄手のブルゾンを一日に2〜3回その時の気温、時間帯、などでこれからの行く先毎の調整と、必ず一枚追加出来るよう予備を持ってのお出掛けであった。(激しい温度変化への対応策が重要なのだ。)

4. 産業について

これを述べる程の見聞きはしてないので、資料によると、農業を中心に林業、鉱業、漁業など一次産業が経済の基盤である。これに伴って、食品や木材を加工する製造業、その輸出、最近は観光業とその延長線でのサービス産業が発展しているとある。

今回の旅では北島の南半分と南島の中央部分をバスで移動しいくつかの街を見てきたが、工場地帯は見なかったし、材木を扱う工場が散在するのは目にしている。南島では小山のてっぺんまで森林を開拓し、牧場にして羊を飼ってる姿が延々と続いていた。

羊は1982年には、7千万匹いたが、2009年には3千万匹に減って、牛や鹿が飼われるようになってきたが、牧場が森に戻される動きもあるようだ。

5. 植物の巨大化

開拓を目的にした多くの国や地域からの移民が多くを占めるので、当然のことながら、自国の植物を持ちこんだり、材木や食糧としての植物が相当多く植えられていて、これが自生し独自の進化(と言うのは少し早いが)を遂げているものもあり、特に目につくのは、樹や花が巨大化していることである。

その典型的なものは、材木を作る目的で持ち込んだ「メコイア杉」は余りにも早く大きくなるが故に、年輪の間隔が大きいため、強度が不足して、構造物の材木としての価値がないのである。下の写真は樹齢90年足らずで直径2mくらいになった「メコイア杉」だ。

また、「ポプラ」も通常よりもここで育った木は太く大きく早く育つので、びっしり詰めて植えれば立派な防風林になり、牧場で想定以上(?)に立派に活躍している。下の写真は大きく育った「ポプラ並木」。

6. その他の植物の生育

この他に日本のよりも大きいと感じたのは「オシロイバナ」、「シロツメグサ」「アカツメグサ」、「フウロソウ」、「ムラサキツユクサ」、「シモツケソウ」、「ヤマボウシ」の花、そして「サクランボ」など(他にもあり)。下はよく見かけるが名前が未だに出てこないが、日本で咲くよりは1.5倍くらい大きい。

逆に少し小型かなと思うのは「ルピナス」であるが、これは日本では庭園、こちらでは自生であるから、土の養分の違いであるのかも知れない。

もうひとつ、書き加えたいのは、外来植物の「エニシダ」は、牧場では嫌われもので、そこでは完璧に駆除されながらも、他の至る所で大繁殖をしているのは余程ここが気に入ったのであろう事が想像される。

その土地と植物の適合性は、土の質と成分、気温、雨、風の多少などの生育条件が合うか合わないかの問題であろうから、どこでも合うものは良く育ち、繁殖するのは当然の事であるが、ここニュージーランドでは、合うものは”異常”に早く成長し、活発に繁殖するように感じるのである。持ち込んで育てたが、失敗に終わったものもあるとは、現地ガイドの弁である。

7. 日照時間

植物の異常に生育の早い要因に「年間の日照時間が長い」事が原因になってる事も考えられる。具体的数字は把握していないが、資料によると、例えばゴルフは午前6時から21時ころまでナイター設備なしで、太陽光下で出来るとある。兎に角夜9時になっても、外は明るいのである。ホテルに帰って眠る為にカーテンを引くことは必須であったので、植物にとっては光合成の時間が長いから、じゃんじゃん育つのではなかろうか。

下の写真は日没直後であるが、カメラが記録した撮影時間は21時12分となっている。

そのためにではないと思うが、ここに長く住んだお方たちはよく育ち、大変立派な体格になっておられる。特に身長とヒップの育ちはすばらしいものがある。なお、これが日照時間との関係を書いたものは見つからない。

これらは、単に私の”感じ”であり、誤りがあるかも知れないことを付け加えておきたい。 もし、明らかな間違いがあれば訂正したいので、コメント欄にでも是非投稿戴きたいと思う。

                      以上

追記

下のアドレスをクリックして戴くと、2008年3月以来昨年末までの間に投稿したブログの全てを、行き先等内容別、時系列別に分類整理して並べてありますので、それぞれの項目をクリックすると、それを記したブログにジャンプ出来ます。 現在は「寺院」と「神社」のみですが、暫時追加して行きます。

     http://mokunen.c.ooco.jp/blog-idx/b-idx-0.html

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コメント

shuttle
2011年01月21日 19:05
木燃人さん
私は以前、木燃さんは、学者になったら素晴らしい業績を上げる人だ、と書いたことがありますが、この論文を読んで、更にその思いを強くしました。理路整然とした筆の運び、説得力のある文体、理由推定考察の正確さ、専門家でもなかなかこういう具合には書けないものです。お世辞にあらず。小論文などで、生徒諸君を指導した国語教員が太鼓判を押すのです。教員仲間でも、こうは書けません。勿論私は足元にも及びません。恐れ入りました。

木燃人
2011年01月21日 19:38
shuttleさん
ありがとございます!!!!。 国文学の先生から、過分のお褒めのお言葉に、嬉しくて飛びあがりたい気持ちです。 長年の憧れの地に行けたこと、そして思った以上にすばらしい所であったことなどがプラスに効いたのでしょうか。何遍も読み返し、書き換えた甲斐があったと言うものです。 ただ、目の不自由な人が象を触った感触ですから、間違いが必ずどこかにあるやも知れません、独りよがりの点があれば、指摘を戴きたいと思っております。

sawaka
2011年01月21日 20:40
木燃人さん
「ニュージランド旅行記」の説明を受けながら、気候も温暖、緑豊か、人柄もせこせこしてなくて人々は、ゆったり、争いも無く、一つ不思議に考えますと、企業誘致しないのは、自然を大切にする事でしょうか生活水準、貧富と私なりに考えています。イギリス人が人口の半数は占めているんでしょうか、一番気候の良い時の旅行でしたから 悔いはないですね。 お陰で私も、行ったような華やいだ気持ちになりました。木燃人さんの計画が全て順調に行った事に、喜んでいます。 私は、オランダに行ってみますが、木燃人さんのような、素晴らしい報告は無理でしょうね。

たきあん
2011年01月21日 20:40
木燃人さん
夜の9時過ぎの写真は井の中の蛙の私にはショックです。 無論、広い世界には白夜もあることも承知しています。 しかし身近に日本では考えられない世界を見せられると改めて世界の広さを実感するというものです。 国内旅行では味わえないですね。 私など小さな望みですが一度地平線というのもを見てみたいものです。 ニュージーランドの案内、ご苦労様でした、そして有難うございました。

木燃人
2011年01月22日 20:02
sawakaさん
企業誘致しないので無くて、土地はいくらでも安く手に入るが、誘致しようにも人口が少ないから、働き手がいないからではないでしょうか?。 生活水準は平均的には日本より少し低いように思いましたね。 ただ、価値感はかなり違うようですから、豊かさの基準も違う事が考えられるから、一概には言えないでしょうがね。

木燃人
2011年01月22日 20:08
たきあんさん
外国は行ってみると、見聞きしていた事が、実感できますし、まだまだこの位で驚いてはいけない、びっくりするようなことは、沢山世界にはあると思います。出来ることなら、その全てを体感したいものです。 物は試し!、思い切って外国に出て見てはどうですか?。 私はこれが最後の最後と決めていましたが、ここが余りにも素晴らしい所だったので、最後にするのは、もう少し先にして、近い所も含めて、出ることを考えております。