664 奈良古寺めぐり(2)岩船寺(京都)

2011年11月30日

先日は孫娘に載せて貰っての京都嵯峨野であったが、今日は我がハンドルでの奈良、若干距離は短いが、高速道路を走る距離が少ない分、少し危ぶむ向きもあったが、何事もやってみなければ解らない、幸にして痛みも体のだるさも殆ど感じないので、やってきたのであった。

カーナビから京都府に入った事を告げられる。ここは京都府と言えども、南の最先端、県境近くに笠置寺、岩船寺、浄瑠璃寺があり。浄瑠璃寺から奈良東大寺までが直線距離で約4Kmしかないことから、昔は奈良の繁栄と共に建設されたものかも知れない。


「岩船寺」 (がんせんじ)  別名:「あじさい寺」  

       真言律宗  高雄山
            京都府木津川市加茂町岩船上ノ門
       拝観料¥300   駐車料¥200


写真では多くの参拝者が訪れているように見られるが、たまたま団体さんと一緒になったのみ。写真はある一部分のみを載せるから、誤解を生まぬよう注意が必要と認識。


「三重塔」


岩船寺は京都府の南端、奈良県境に近い当尾(とうの)の里に位置する。この地区は行政的には京都府に属するが、地理的には奈良に近く、文化的にも南都の影響が強いとされている。近くには九体阿弥陀仏で知られる浄瑠璃寺がある。岩船寺、浄瑠璃寺付近には当尾石仏群と称される鎌倉時代を中心とした石仏(多くは自然の岩壁に直接刻んだ磨崖仏)や石塔が多数残り、その中には鎌倉時代の銘記を有するものも多い。当尾には中世には、都会の喧騒を離れて修行に専念する僧が多数居住し、多くの寺院が建てられたと言われ、今に残る石仏・石塔群はその名残りであるといわれている。

岩船寺は寺伝によると天平元年(729年)に聖武天皇の発願により行基が建立したと伝わる。その後、平安時代初期の大同元年(806年)に空海(弘法大師)の甥・智泉(ちせん)が入り、伝法灌頂(密教の儀式)の道場として報恩院を建立した。弘仁4年(813年)には嵯峨天皇が皇子誕生を祈念して後の仁明天皇を授かったので、嵯峨天皇の皇后が伽藍を整え、岩船寺と称するようになったという。以上はあくまでも寺伝であり、中世以降の火災で古記録が失われているため、草創の正確な時期や事情ははっきりしていない。

本尊阿弥陀如来坐像の像内には天慶9年(946年)の銘があるが、この像が当初から岩船寺の本尊であったという確証はない。「岩船寺」の存在を示す最も古い記録は、寺の西方にある岩船不動明王磨崖仏(通称一願不動)の銘記で、そこには弘安10年(1287年)の年記とともに「於岩船寺僧」の文字がみえる。

承久3年(1221年)の承久の乱の兵火により建物のほとんどを焼失するが、室町時代に三重塔などが再建される。江戸時代には興福寺の末寺であった。


「本堂」


「梵鐘」


山の中のお寺であるから、紅葉はあると思っていたが、殆ど見られなかった。「あじさい」の時期に来るべきだったようだ。

ここから山間の道を10分足らずで次の訪問地、「浄瑠璃寺」に着くが、それは次回としたい。


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コメント

瀧庵
2011年11月30日 19:19
木燃人さん
13世紀の古いお寺ですがここも〜の乱で消失しているのですね。説明文を読むと戦や火災で殆どのお寺は消失しています。 私の近所の最福寺というお寺も応仁の乱で焼失しましたが我家にある宝塔はもともとこのお寺にあったと言う事です。(京大の先生談) 現在ある無数のお寺は一体どれ位安泰なのでしょうか。過去を語る貴重な財産ですからいつまでも存続してほしいものです。


sawaka
2011年11月30日 21:40
木燃人さん
「岩船寺」の三重の塔は眩い美しさに古寺の中心的な存在感に思われますが、私だけでしょうか 門を入ると、突然の三重の塔紅葉は見られませんが、お寺の雰囲気が変わる景観に思えました。この塔は、修復したのでしょうか綺麗ですね。


木燃人
2011年12月01日 09:18
瀧庵さん
100を超える寺を撮り続けていますが、その歴史を見るとその殆どが必ずと言っていいほどに一度は焼失していますね。中には再三再四焼かれたという所もありました。お寺は政争の道具としても重要な位置にあったのでしょうが、そのたびに歴史や由緒ある美術品や資料が失われてきたのは極めて勿体ないことと思います。今後はそう再々焼かれる事は無いでしょうが、古いからと捨てるような事が無く、歴史的美術的に価値のあるものは残して行ってほしいものです。


木燃人
2011年12月01日 09:24
sawakaさん
そうですね、ここは本堂などが小さく質素ですから、改修したばかりの三重塔が極端に目立ちますね。
ここは、別名「あじさい寺」と言われるだけあって、沢山植えられてましたが、不思議な事に紅葉の木は全く見当たりませんでしたね。色づいてなくて目に止まらなかったのかも知れませんが・・・・・。