676 山科宇治の古寺(5)法界寺

2011年12月22日

2011.12.10(土)、相変わらずの急な思い付きで、遅れている紅葉を追っかけ、京都は山科区に来て「徳林庵」「毘沙門堂」「岩屋寺」「隋心院」と見て、今度は少し南に下がって、伏見区 にやってきた。

桜が最も綺麗と言う「醍醐寺」には昨年の春来ているが、時間が足りず、肝心要の秀吉が桜を眺めた場所には長蛇の列、ここは前回見てるからと、断腸の思いで通りすぎたのであった。

その代わりにと待たなくてよい、前回見てない他の所を廻ることにしたが、広い境内それに凄い人、時間が迫ってくるので、ゆっくり見ることもできなかった。そのために、今はもう一度でも二度でも入りたい気持ちがあるが、それは許されず、車の窓からちらちらと塀越しに庭内を眺めながらも、ぐっと堪えつつ門前を通過し「法界寺」にやってきた。


「法界寺」  (ほうかいじ)  別名:日野薬師  乳薬師

       京都市伏見区日野西大道町
        真言宗醍醐派
        拝観料境内無料   駐車無料(数台限定)


法界寺は、醍醐寺の南方、宇治市との境界に近い、京都市伏見区日野に所在する。日野は、『方丈記』の著者である鴨長明の住んだ地であり、親鸞の生誕地としても知られる。かつて山城国宇治郡日野と呼ばれたこの地は、日野家の領地であった。日野家は藤原北家の一族で、儒学や歌道をよくした家柄である。

平安時代後期の永承6年(1051年)、もと文章博士(もんじょうはかせ)で後に出家した日野資業(すけなり)が、薬師如来を安置する堂を建てたのが法界寺の始まりとされている。薬師如来像の胎内には、日野家に代々伝わる、伝教大師最澄自作の三寸の薬師像を納入したという。

寺の草創時期については別の伝えもある。すなわち、日野資業の4代前の藤原家宗が弘仁13年(822年)、最澄自作の薬師像を本尊とし、最澄を開基として一族の氏寺を建てたとするものである。

その後、平安後期の阿弥陀信仰の高まりや末法思想の普及にともない、法界寺にも阿弥陀堂が建てられた。平安時代後期の法界寺には、当時の日記等の記録で判明するだけで少なくとも5体の丈六の阿弥陀如来像が存在したことがわかっている。現在、阿弥陀堂に安置される像がそのうちのどれに当たるかは判明していない。

なお、浄土真宗の開祖である親鸞は、承安3年(1173年)に日野有範の子として、法界寺にて生まれたとされている(法界寺の近くには親鸞の生誕地にちなんで江戸時代に創建された日野誕生院がある)。


本尊薬師如来立像(重文)は平安時代後期の作で、この像に祈願すると女性の乳の出がよくなるとされ、「乳薬師」として信仰を集めているそうだ。

ここを見たあとの時刻は15時に近い、秋の日の”つるべ”は早く落ちるので、先を急がねばと思うも、私の頭の中の地図には、この辺りでまだ見てないのは「万福寺」しかなく、今日はそこまでがタイムリミットと考え「万福寺」へ向ったのであった。


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コメント

shuttle
2011年12月22日 19:27
燃人さん 今晩は
「法界寺」は、解説に依れば日野家と関わりが深いのですね。そんな素晴らしいお寺でありながら、「拝観料境内無料 駐車無料」と言うのは信じられない思いです。やはり、観光寺向きではないと考えられているのでしょうか。


瀧庵
2011年12月23日 08:42
木燃人さん
>ぐっと堪えつつ門前を通過し「法界寺」にやってきた。 わはは・・・本末転倒です。 訪問件数を稼ぐことに傾注し過ぎる余り本来の楽しむことを後回しにしているように聞こえます。 私が法界寺の住職ならいい気はしません。「醍醐寺を愉しんでから来い」と。 お寺や写真を愉しむというよりブログを投稿しなければという義務感が見え隠れしています。 コメントだけをする方は気楽ですがご苦労お察しします。


木燃人
2011年12月23日 09:22
shuttleさん おはようございます。
所在地も少し郊外ですし、庭が広くないことなどから、観光客が近寄らないのかもしれません。私がゆっくり境内を一回りする間、土曜日と言うのに参拝者は一人もありませんでした。本堂に入るには¥500必要ですが、見てみたいが撮影禁止では興味半減はいるのを止めました。


木燃人
2011年12月23日 09:31
瀧庵さん
今は京都の168の寺全てを言ったん見ることと、合わせてブログを隔日に発行することが目標ですから、目の保養は二の次にせざるを得ないのですが、それももうこの”山科宇治シリーズ”が終われば、止める事にします。
ブログを隔日に出すことと、見て貰える写真を撮る事は、相反する要求でもあり、私の頭と腕ではとても不可能であることが解ったからです。 また、本でも買ってどうするか考えたいと思います。


sawaka
2011年12月23日 21:18
木燃人さん こんばんは
「法界寺」始めて知る寺院でした。浄土真宗のお寺は多いですね。何も知らない私は、我が家の先祖が浄土「知恩院」ですので、他のお寺は、知らずに済んでいました。このお寺も静かな佇まいとお庭も立派ですね。良い季節にゆっくりお寺巡りも気分が癒されるでしょうね。
京都の全ての寺院は、広大な敷地と立派な建物ですが、維持する事も大変のように思います。どの宗派が一番多いでしょうか、木燃人さんは、随分回られましたね。


木燃人
2011年12月24日 13:19
sawakaさん  おはようございます
京都には1000とも言われるお寺があるようですが、その内、ある本で由緒ある”古寺”と称する所を154上げられていましたのでそれに他の資料からを加え168を選び出しました。。この範囲内ですと、私は63寺に参っておりますが、まだその半分にも達していません。生きている間に全部見たいと思っていますが、どうなることでしょうか?。
この168寺では多い順に、臨済宗、真言宗、天台宗、浄土宗、日蓮宗・・・・となってましたが、これはサンプリングが偏ってるかも知れませんがね。