703 京都-北の古寺(4) 神光院

2012年03月18日

2012.03.03(土)、今時貴重な晴天の一日を京都北区の鷹峰からほんの少し北東に移動すると、「西賀茂」と呼ばれる辺りに来た、賀茂川を渡ればすぐそこは上賀茂神社である。


「神光院」  (じんこういん)

        京都市北区西賀茂神光院町120
        真言宗系単立 放光山
        境内無料(堂内には入れず) 駐車無料


本尊は弘法大師(空海)像で、「厄除け大師」として信仰されている。東寺(教王護国寺)、仁和寺と並ぶ京都三大弘法として有名であり、地元では「西賀茂の弘法さん」の愛称で親しまれる。毎年7月下旬には、空海がキュウリに疫病を封じて病気平癒を祈願したことにちなみ、厄病除けの祈祷「きゅうり封じ」(きうり加持)が行われる。

静かな境内を舞台に、『銭形平次』や『御家人斬九郎』、『暴れん坊将軍』を始めとする、時代劇の撮影がたびたび行われてきた

四季を通して多様な花木が境内に咲くことでも知られる。特に12月前後に境内に咲く、白い八重のサザンカは、当院にのみ存在する珍しい品種である。


1217年(建保5年)、賀茂別雷神社(上賀茂神社)の神職松下能久が、「霊光の照らした地に一宇を建立せよ」との神託を受け、大和国から慶円を招いて寺を建立したという。寺名はこの由緒にちなみ、「神光院」と名づけられた。創建される前には、京都御所に奉納する瓦職人の宿に用いられており、「瓦屋寺」と呼ばれていた。

空海が42歳の時に、当院で九十日間の修行を行ったとされる。修行を終えて寺を去る際に、境内の池に映る自らの姿を見て木像を彫り、厄除を祈願したといわれている。この木像は本堂に安置されている。同時に彼が眼病治癒の祈祷をしていたことから、眼病に利益のある寺としても広く知られるようになった。その後は密教の道場としても栄えたが、 天保年間(1830年 - 1843年)に堂宇を焼失している。

幕末の女流歌人で陶芸家の大田垣蓮月は、晩年の75歳から当院に隠棲していた。境内には「蓮月尼旧栖之茶所」と刻まれた石碑とともに、茶室(蓮月庵)が残されている。蓮月隠棲中の明治初期に、廃仏毀釈運動を受けて一旦は廃寺となったが、蓮月没後の1878年(明治11年)に僧侶、和田月心により再興された。


「弘法大師」石造


ここまで4つの寺を参拝したが、「常照寺」を除いた寺では、土曜日と言うのにここも我々の他には一人の参拝者も見ることはなかった。

このあと、車に乗り僅か数分で次の訪問地「正伝寺」に着くが、レポートは次回にしたい。


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コメント

shuttle
2012年03月18日 09:05
木燃人さん 今日は
この「神光院」は、来歴を拝見すると、なかなか面白いお寺なんですね。弘法大師像で有名、映画の舞台でよく利用される、大田垣蓮月尼の晩年の住居、その他色々な病気の厄除けに効果あり、など。しかし土曜日にも拘らず誰一人姿を見かけなかったとか。全盛を誇った女優の晩年を見る思いですね。


木燃人
2012年03月18日 09:16
shuttleさん こんにちは
この日は晴れてましたが、まだ寒く、また見るべき花なども無い時期とそれにかなり山間部に近いことなどがあって、人の訪れが少ないのかも知れません。暖かくなり新緑が現れれば、人がやってくるのではないでしょうか?。
>全盛を誇った女優の晩年を見る思いですね。 正に、「栄枯盛衰は世の常」昔はここも多くの人で賑わったのでしょうねー。それを偲ぶのもいいものです。


瀧庵
2012年03月18日 12:51
木燃人さん
「神光院]は「東寺」「仁和寺」と共に「京都三大弘法」との説明です。憶えておきましょう。 なぜなら私の名前はここからとってあり説明も弘法大師の「弘」と説明しているからです。 弘法大師も迷惑でしょうね。それにしてもこの時期青空に白い雲とは珍しいですね。 先日、趣味倶楽部に入会して我HOME PAGEも少し訪問客が出てきました。廃墟でしたが効果はあるものですね。久々に立ち寄って下さい。 http://www.eonet.ne.jp/~takian/


木燃人
2012年03月18日 17:19
瀧庵さん
弘法大師さまから名前を戴くなんて、すごいことです。お父様の思いが伝わってきます。ご期待に沿うべく頑張らなくっちゃ!。
趣味人はもう退散しようかと思い、全然開けてはいません。その内に除名されるのを待つか、ちょっと覗いて見るか?、少々複雑です。


sawaka
2012年03月18日 19:44
木燃人さん こんばんは
神光院は京都三大弘法の一つなんですね、「仁和寺」昔教科書に「徒然草(吉田兼好 )」『仁和寺にある法師』が出てきましたが、最近では、ドラマの中で、デートに使われていました、時代劇には、静かな良いでので良いですね。天神さんには梅が多いのに、弘法さんには、梅の花がない事にきずきました。


木燃人
2012年03月19日 08:43
sawakaさん
私もこの寺に行くまで知りませんでした。小さいお寺ですが、しっかりとした歴史があるのですねー。そんな大昔に心を馳せるのもいいものです。
天神様にはどこに行っても梅がつきものですが、はて、弘法様と花の話は聞いたことがありませんねー。さしずめ蓮の花がいいのかも知れません。