704 京都-北の古寺(5) 正伝寺

2012年03月21日

2012.03.03(土)、少し暖かくなったとは言え、まだ花も緑も本調子ではないので、折角来てもポイントになるものは無い事は承知しながらも、久々の青空につい出て来てしまった。しかし、古寺は大きくは無いが、それぞれに深い歴史や由緒があって、訪問者を暖かく迎えてくれる。


「正伝寺」   (しょうでんじ)  正伝護国禅寺

         京都市北区西賀茂北鎮守庵町72
         臨済宗南禅寺派 吉祥山 
         拝観料¥400 駐車無料


文永5年(1268年)、東巌慧安(とうがんえあん)が師の兀庵普寧(ごったんふねい)を開山として烏丸今出川に創建したのがこの寺の始まりとされる。兀庵は中国(南宋)からの渡来僧で、文永2年(1265年)に帰国しているが、東巖は師の兀庵を開山に勧請したものである。寺は比叡山延暦寺の衆徒によって破却され、東巖は鎌倉の聖海寺(現存せず)に移り、同地で建治3年(1277年)に没した。

寺が再興されたのは弘安5年(1282年)のことである。同年、賀茂社の社家・森経久の援助により寺は西賀茂の現在地に移り寺運は興隆した。室町時代には天皇家、将軍家の帰依を受けたが、応仁の乱(1467年 - 1477年)の兵火により衰退した。豊臣秀吉・徳川家康の援助を受け復興され、江戸時代には塔頭5寺を有していた。


地図上では三方をゴルフ場にすっぽりと囲まれてしまっているが、静かな寺の佇まいはしっかり守られており少し安堵した。


下の庭は江戸時代初期の作で、「獅子の子渡し庭園」といい、白砂敷平庭でサツキの刈り込みによって七五三調を表現した枯山水ではるかに比叡の霊峰を取り入れた借景式の庭園で、その枯淡な風格は禅苑の心の静けさを味わしめるものがある・・・とか。(寺のパンフより)


太く大きく見事に成長した、「ナンテン」がびっしりと実を付けていた。


白い南天も少し仲間入りして・・・


これにて鷹峰、西賀茂地域の古寺まわりはお終いにし、少し南下して本日のメインイヴェントの「大徳寺」に向ったがそれらは次回に紹介したい。

                     < 続く >


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コメント

瀧庵
2012年03月21日 08:46
木燃人さん
「獅子の子渡し庭園」の説明を読んだ瞬間、木燃さんも凄い文章をお書きになるなとびっくりしたら何だパンフの説明でした。 石組があったら竜安寺と似てますね。


shuttle
2012年03月21日 12:09
木燃人さん 今日は
「正伝寺」は、正しくは、「正伝護国禅寺」と言うのですか。来歴を拝見すると、せっかくの仏教でありながら、色々な勢力によって「焼き討ち」に遭ったりしているようです。仏教が政治勢力と勢いを争った証拠ですね。宗教は、どうも、政治と結びつきやすく、危険な気がします。


木燃人
2012年03月21日 12:23
瀧庵さん
学も知識も無い私が書けるはずがない事を、百も千も承知しながらよく言うね。 サツキの植えこみは七五三になっており、いわくはあるのですが、花が咲いてないせいもあって、ちょっと貧相でした。やはり、「枯れ山水」には石があった方が価値があるような気がするのは、「禅」の理解が足りないのかも?。


木燃人
2012年03月21日 12:30
shuttleさん こんにちは
ずっと多くの寺を見て、その歴史を読むと、必ずと言っていいほどに、権力争いの渦中に入り、何度も焼かれており、その都度貴重な作品や資料が灰になったのは、大変勿体ないことと思います。先日、東京大空襲の写真などを公開されましたが、TVを見ていて、その時私は京都奈良がやられなくてよかったなあ!、と思いました。


瀧庵
2012年03月21日 20:22
木燃人さん 追記
>百も千も承知しながらよく言うね そんなつもりではないです。お気を悪くされたならお許しを。 >「禅」の理解が足りないのかも 私の事? 百も千も承知しながらよく言うね お願いが! 今スペインの友人との会話にはまっています。 掲示板に作品を紹介していますので見てあげてください。 コメントなど入れて頂くと嬉しいでしょう。 nice workとか何とか。お手数取らせます。 http://www.eonet.ne.jp/~takian/ の掲示板(BOARD)です。


sawaka
2012年03月21日 20:52
木燃人さん こんばんは
京都の寺院を、丁寧に説明して頂くたびに、木燃人さんほど京都を知りつくされた方は無いような気がいたします。好きなお寺巡りが出来て、最高に幸せな方ですね。今回の「正伝寺」私が見た限り、最高に、お寺らしいお寺に思いました。庭園の行き届いた散り一つないお庭がいいですね。 南天も沢山の実をつけて、私は、京都まで「特に冬場は」行けませんがこうして見せて頂き、行った気持ちになりました。有難うございました。


木燃人
2012年03月22日 17:37
瀧庵さん
>「禅」の理解が足りないのかも 何故私が瀧庵さんの事と言う筈があるのでしょう。長い人生でしたが、他人をそんな風に言ったことは一度もありません。 Boardは見ました、しかし、私は英語も出来ない事は、何度もこのブログでも正直に吐露してます。その私に英語のコメント書けと言われてもねえー!。


木燃人
2012年03月22日 17:47
sawakaさん
>京都を知りつくされた方 などと言うと、常日頃から厳しく私を指導されている、瀧庵さんから怒られますよ!。私が何も知らないくせに、勝手な事を書いてるだけのことと・・・。 ただ私は、京都が、お寺が、そしてそこに咲く花が好きなだけです。その全てが”受け売り”に過ぎないことですが、つい先日も「仏教の本(西東社)」を買って来て、少しでも知ろうとする努力はしている積りですが、覚えるより忘れが早い今となっては、焼け石に水かもしれませんがね。