集塵機付き丸鋸スタンド


木工工房においは、多くの木工工具からおがくず(木の粉塵)が出て、この処理に悩むものである。
近年の木工工具は、1〜3万(回転数/1分間)ぐらいまでの高速になっているため、
きれいに切断、加工が出来る反面、粉塵がより細かくなり、また飛散の範囲も大きくなって、
その集塵の必要性は高いのに、市販の工具の対策は充分とは言えない。

特に、DIYに使うものは、多くの工具にあっては、価格を抑えるために、
集塵機能が付いていても、その効果はほとんど期待できないのが実情である。

そこで今回は多くの場合、使用頻度の高い、丸鋸スタンドに集塵機を付けて見たところ、
おがくずの概算99%を取り込むことが出来、室内での作業でも実用になることが判った。
ただし、本機の欠点は、大きな物の加工には不向きである事を申し添えておく。


基本となるのは、市販(鉄板製、3000円位)の丸鋸スタンドである。
言うならば、このスタンドの下面に集塵室(袋)を取り付け、その内部を負圧にして、
空気だけを取り出すという簡単なものである。

構造材は原則として合板を主とした木板(多くは廃材を使用した)、
それに、市販の出来る限り安いものを使用した。

@ 完成した状態


テーブルの両側の溝に12mm角のアルミ角パイプを挿入して、
前後に可動できるようにすれば、クロスカットも可能である。


A 丸鋸の取り付け状態と、集塵室への入口



この面はおがくずの除去等メンテナンス上よく開けるので、両端を小型のクランプで止めた。
黒い板は1mmのゴムパッキンで、エア漏れを防止している。
ブルーの排出口は、あり合わせの風呂用を使ったが、もう少し内径の大きい方が望ましい。

ここは、直にいっぱいになるので、清掃をしやすくしておくとよいのでは?。


B 仕切り板を開けたところ



四隅には1mmのゴムパッキンを貼ってエア漏れを防いでいる。
集塵室の中には集塵袋(米用布袋)が、上の排出口に繋がれている。

C 集塵袋を取り出したところ(上から見る)



底面の金網の上に集塵袋が乗り、丸い穴が空気の排出口である。
勿論、周囲はシーリング材で、エア漏れを防止している。
防音効果を上げるため、少々厚い板を使っても、殆ど効果はない。
この内部は粉塵が多いので、トラッキング防止のため、裸通電部は無いようにする。


D ブロアー室 等



ブロアーからの排出された空気は、二段目のフィルターを通って
写真上奥の方へ排出される。
この先は、ブロアの騒音低減のため、ラビリンス構造(ジグザグ)になっているが
高音はカットできたが、低音には効果がない



E ブロアーと第二集塵室



ブロアー(グリーン)はホームセンターで売ってる2千円位の物、
空気は上から入って、右の第二集塵室に入る。
ブロアーのモーターは発熱があるので、空間を設けておく必要がある。


F ブロアーと第二集塵室



メンテナンス上、このセットは簡単に取り外し可能にしておく。
第二集塵室は、可能な限りの面に穴を開けて、空気の排出抵抗を少なくする。
一方の面は、集塵袋の着脱可能な構造とするため蝶番とした。

集塵袋は、家庭用真空掃除機用の袋をそのまま使用。
米袋の効果は絶大で、この袋の交換はそれほど多くにはならない。


G 外観(右の面)



スライド丸鋸も載せられるようにするため、鋸のコンセントは外に出した。
ここに使ったスイッチは誤って触っても、ONの可能性があるので、
ボタン押し込み式に変えるか、コンセントを抜いて置くなどの注意要。


H スライド丸鋸に置き換えた状態 



この場合、おがくずの回収率はかなり低く、80%かも?。
真空度(集塵のつまり状態)によって異なるが、
少々真空度を上げても、90%を越えるのは難しいようだ。

要注意事項

使い方にもよるが、おがくずの溜まるのは意外と早いので、
少しでも、刃のあたりから粉塵が出たら、内部の点検を必ず実行をすべきである。
誤って丸鋸のスイッチが入らないように、コンセントは使わない時は、抜いておこう。
大きなものを加工するときは、本体を固定しておくことも重要である。
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