プラ箱の池

池のある庭で遊び、魚を飼うことは、子供の時からの夢であったが、それは夢の夢でしかなかった。
池には魚や植物を入れるので、常時メンテナンスを必要とするため、時間に余裕がないと難しいので、仕事をしている時は出来なかったが、仕事を辞めた今は、時間はたっぷりあるので、人生の終わり近くになって、やっと夢が現実味をおびて来たのである。

池の構成

地面に穴を掘って水を溜めれば池になるが、普通の土地では殆どの場合、水を入れても溜まらない。
本来ならば、池の周囲に石またはレンガなどを形よく並べて、その隙間をセメントで埋めるのであるが、水が洩れないようにする事は非常に難しい。

素人が簡単に出来る方法で手っ取り早いのは、プラスチック製の池を購入することであるが、それは結構高価であるし、設置場所に合った、好む形にはならないので敬遠した。
他の方法としては、ブルーシート等水の洩れないシートを敷き、周りに石やレンガを積む方法は安上がりではあるが、うっかりシートに穴を開けたりして水漏れを起こしやすいし、池の底が平らになり難いなどの欠点がある。

そこで、私はプラスチックの箱でやることに決めホームセンターを捜したところ、セメントをこねる時に使うジャンボ舟と表示の箱が安くて適当と判断し購入した(5千円位)。
これの箱は、短辺700mm、長辺1100mm、深さ300mmと望むサイズであるし、そこそこの強度もあり、中に入って掃除なども可能である。

池全体

池の設置

プラ箱は地面に埋めるが、降雨時に地表を流れる水が入らない高さとし、排水口側を心持低くして、沈殿したゴミが排出しやすいようにした。
同じ意味で排水口は出来るだけ低い位置とし、また魚が入り込み難い形ががよいと考える。
池を設置した場所は、御影石などがあって、一応和に近い庭であるが、そこに明るいブルーの池ではどうにも合わないと思うので、プラ箱池の回りを竹でカバーをした。
また、池の内側にはステンレスの金網を貼って、ブルーの色を軽減すると共に、フックを付けたプラ箱の植木鉢を引っ掛けられるようにした。

水の循環(ポンプ室)

池の雰囲気を壊さないために、少し離れたところに、台所用角型のゴミ入れを地中に埋めて、水槽の排水口と塩ビパイプで繋ぐ。いわばポンプ室である
ポンプ室には周囲をフィルターで包んだプラ箱が入っており、その中に28Wの水中ポンプが入っている。
また、水は蒸発するし、飛沫となって飛び散るので、水の補充は不可欠である。そこで雨水をタンクに貯めてあるので、そこから配管して、自動的に供給している。
池の水位を一定にするために、水洗便所の水溜めに遣う風船(自動のバルブ)をこのポンプ室に取り付けて、池の水が減ったら自動的にタンクから供給するようにしている。

水の浄化

水の浄化には特にはやらない、水の循環途中や池内に置いた鉢植えの土(赤玉土)による、生物ろ過とした。
赤玉土にバクテリアやプランクトンを生成させて、汚れを食べてもらうのである、またこれは、メダカなど小型魚の餌も作ってくれる優れものなのだ。
なお、水中ポンプの外周に捲くフィルターは、魚や大きなゴミがポンプに吸い込まれないようにする目的で付けている。

水中の溶存酸素を多くするために、特別なエアーシャワーは無く、水を導く道中において、水が空気に触れる面積(機会)を多くするために、また、水遊びを楽しむために、池の周りに筧など色々なものを置いた。
余りにも色々なものを置いたので、和洋折衷、まとまりのないごちゃごちゃの池になってしまったが、本人は至って満足しているのである。

池のアクセサリー

(1) 筧

筧

このちょろちょろと流れる水音を聞いていると、何時までも飽きないし、癒しになると思う。


(2) 獅子脅し

獅子脅し

竹が石を打つ音は心を清めてくれるが、狭い団地の庭では騒音の一種であるから、近所迷惑も考えなくてはならないのが淋しいことだ。


(3) 立水栓、手水鉢セット、睡蓮鉢

立水栓等

杉の丸太の切れ端を繋いだ立水栓、金をかけない事がモットーなので、400円の蛇口である。


(4) トルネードポット

螺旋の11すり鉢

100均の小さい注ぎ口付きのすり鉢を11個螺旋状に配置し、水をたらすのである。
中央の柱の内側にビニールホースを通し、水を送っている。


(5) 水車

水車

100均で買った小さなプラ箱で作った水車である。


(6) モアイの鼻水

筧

100均で求めたモアイ像の鼻に4Φのコンクリート用ドリルで穴あけしたものである。


(5) 水性植物の箱庭(寄せ植)

寄せ植

白い三角錐の胡椒入れの先の部分の穴から水が吹き出ているのが、見えるであろうか?。
水の落ちる所の石ころは、川と思って戴きたいのである。



メンテナンス

水の濁りが何時までたっても澄んでこないとか、グリーンウオーターになってしまうのは、バクテリア、プランクトンの種類が違うか、発生してないのかも知れない。
こんなときは赤玉土の量を増やすか、ほていあおいなどの植物を増やすと効果がある。

私がこの池に住まわせるのは、メダカと沼えびくらいのものであるから、飼う数が少なければ餌を与える必要はないので汚れることは少ない。
卵を見つければ、親や他所のその叔父さんに食べられないように隔離するから、知らない内に増えて水の汚れは進行する。また、落ち葉なども入ってくる。

このために年2回程度の全面掃除は不可欠である。
ポンプ室のフィルターは3ケ月毎くらいの清掃はやった方がよいと思う。
また、我が家のように、雨水を使用していると、酸性雨により、水のペ−ハーが異常に下がることがあるので、時にはペーハーの測定が望ましいと思う。

水の中には、色々な生物が何処からと無く入り込んでくる。トンボのやごなら許されるが、蛭が入り込んで大発生することがある。一度入られると根絶は難しいので注意を要する。
メダカの元気がなくなったり数が減ったり、えびが消えてしまったりしたら、蛭の存在を疑わねばならない。